今日は研究室に僕を含め三人が残っていた。そう、明日提出しなければいけない課題が終わらないからだ。考えも煮詰まり、軽く飲むかという話しになり、コンビニで酒を買い込み研究室内で奇妙な飲み会が始まった。笑い上戸の女の子もいたこともあり、僕のトークも冴えたかどうかは分からないが話しは尽きず気がつけば時計は夜の２時半を回っていた。そろそろ帰るかってことで戸締まりをして、その中の一人の車で帰ることに。飲酒運転にはうるさい僕だがビール一杯だし、時間もたったし大丈夫かと思い三人が車に乗り込んだ。
ちょっとスポーティーなマークII、女の子を乗せれば飛ばしたくもなる。車は遠回りをして帰ることに。夜だ。車もいない。飛ばしまくる。嫌な予感が頭をよぎるがビールのせいか気にしなかった。
事故は手形山の広面に抜けるトンネルの中で起きた。狭いトンネルの中で後輪が滑った。ドリフトか？いや、違う。ブレーキをかけたことでタイヤがロックしてしまった。遠心力に全てを任せ、何もかもがスローモーションになり夢のような錯覚。フロントをガードにぶつけ、サイドから突っ込みそうになったがそのまま一回転してようやく止まった。
なんとか幸運なことに全員無傷ですんだ。怪我をしたのは車のフロントのエアロだけだった。 僕は事故の瞬間いろいろな事を思った。死ぬかもしれないとも思った。なんとか生きてます。
エアロの壊れた車は夜の道をガタガタと音をたてて走って帰りました。スピードの出し過ぎは本当に危ないよ。

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