先日、永ちゃんのコンサートに行ってきた。正確にいえばお金が無かったので(ちなみにチケットの値段は8000円以上)バイトで潜りこみついでにコンサートを堪能しようというなんとも都合のいい、一石二鳥の作戦かしら。 本番では最前列でステージを背にしての警備だったのでチラチラとしか見られなかった。でも歌やMCはほとんど聞けたけど、やっぱりなかなか凝視はできないのが辛いとこだね。
でも今回思ったことはそうじゃなくて、当日スーツを別に持っていき帰りは私服だった僕は帰ってからワイシャツを忘れてきたことに気が付いた。
後々、県民会館に取りに行けば忘れ物としてあるべ、と安易に考えていたのだが実際に訪ねてみると、そんなものは知らぬ存ぜぬと言われた。
僕は人一倍物を無くす。いままでお金は勿論、腕時計は数本、チューナー、はたまた免許証にいたっては二回、自転車は数知れず(これはパクられだけど)様々でまだまだあるがそれすらあんまり覚えていられない。
イメージとしては、あるところに吾作と与作の二人のお爺さんが住んでいました。吾作は穴の空いたカゴをもって柿を取りに、与作は穴の無いカゴを持ち柿を取りにそれぞれ行きました。穴の空いたカゴを持っている吾作はある程度は入るがポロポロこぼれてしまうのでカゴあまり重くならず足取りも軽く帰ってきました。しかし、穴の無いカゴを持っている与作はカゴの中にある目一杯の柿が重くて帰ってこられませんでした。とさ。
人は全てを抱えては生きていけない。何かを得れば何かを失なうのかもしれない。それは物でも思い出も同じこと。悪いことから忘れていければいいが、そうは上手くいかないのが辛いところよ。
あの日無くしたあれは今どこでなにをしてるのか、とふと考えてしまう。
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