いま所属の研究室の部屋には僕を含めて三人しかいない。少子化の影響か、空席があるが現在は三人のみである。正式には学生が僕と女の子、そして助教授で構成されている。が！女の子はほとんどいやしない。女の子と言ってもそんなに可愛らしいものでもなく、キャバ嬢の経験もあるバリバリのお姉系だ。来るのは遅いわ、来たら来たで寝てるわ、帰るのは早いわ、でほとんどいない。でも先生方と一緒の飲みには重宝します。さすがに手馴れたものでよく気がきく。頼りになります。もう１人ははみ出し者の異名を持つ助教授のザビエルである。なぜザビエルかと言うと、まあ大体察しがつくと思いますが頭がハゲているからでヤンス。そんで一度こちらが質問をするとヤバい。止まらない。一時間はダラダラと話が続く。まさに布教活動のようだ。そのうち僕も悟りを開けるかもしれない。
そんなことを思いながらザビエルを背にして文献を読む昼下がり。キャバ嬢？もちろん今日も来てないよ。

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